2012年7月3日火曜日

何よりも近く、限りなく遠い世界

こんな記事を見つけました。
IT企業の東京進出とブラック化

んで、その話題となった企業の返答記事がこちら。
リスクばかりを並べても、何も実らない。

ふたつの記事を読んで、
よく考えてみてください。

お互いの主張はどちらも正しく見えます。

しかしふたつを衝突させると、
水と油のように反発し、
矛盾となってあふれています。

自分はJavaBlackさんの主張がすごく身近に感じられますが、
だからと言ってtomoyaさんが嘘を言っているようには見えないのです。


…もしかして、全く別の世界について話していませんか?


この業界、同じに見えて平行世界レベルで食い違う5つの世界が存在するからです。


カテゴリーで表現すれば、
JavaBlackさんはインターナル界の話をしています。
tomoyaさんはパッケージ界の話をしています。


世界が違うから、
根本となる前提から食い違っていたのではないでしょうか?




そして自分もインターナル界の住人です。


人月システムによって、
スキルが上がるほど評価が下がる世界です。


自分個人としては、
パッケージ界へ移転するための準備を少しずつ進めている最中です。

既に移転した人もいます。

以下の記事などはその良い例です。
アマゾンにおけるソフトウェア開発の仕事について感じたこと

パッケージ界は甘くはないですが、
少なくともスキルの上昇によって評価が下がるようなことはありません。

SIerの上位1~2割のプログラマーは、
パッケージ界へ移転できるのではないでしょうか?
(自分が上位1~2割に入っているかは微妙ですけどね…)

そして上位陣が消えたインターナル界を、
滅ぼすことも可能なのではないでしょうか?
(新人が誤ってインターナル界に入らないようサポートする必要はありますけど。)

インターナル界の未来を嘆くのであれば、
インターナル界を捨ててしまいましょう。



…そういえば、元は移転の話でしたっけ。

自分なら京都に移転できないか考えると思います。

京都には京都大学があります。

京都大学にはSICPが講義として存在する(日本では)数少ない大学です。

京都大学の成績優秀者をインターンシップに誘い、
継続的な人材の確保を狙うわけです。

単純に人口密度が高さだけを考えるよりかは良いと思うのですが…
皮算用なんでしょうかね?


0 件のコメント:

コメントを投稿