2014年3月9日日曜日

丁寧な日本語の危険

これは又聞きの話なのですが、
ある人の設計書が、
日本語きれいだと褒められたそうです。

…ん?でもちょっと待って下さい。

実はそれってまずいんじゃないでしょうか。

特にきれい=丁寧という意味で使われた場合は。

それが小説だったり日記だったりするのであれば構わないのですけど、
仕様書や設計書では警戒せざるを得ません。

理由はとても単純で、
日本語は丁寧になればなるほど具体性が欠けやすいからです。

孫引きで申し訳ないのですが、
Life is beautifulからちょっと引用します。

ここで紹介されている塩を取って欲しいという言い回しの最も丁寧な言い方は、
「すみません、それはお塩でしょうか?」
となり、塩を取って欲しい意図が文章から消えているのです。

これと同じ傾向を設計書に載せるのはまずいと思うのですけど、
そう感じるのは自分だけでしょうか。

日本語がきれいだと褒めた人物は、
設計書に○○かつ××って書き方すると怒るらしいし…

仕様書・設計書は日本語のきれいさ、丁寧さよりも、
解釈の幅を狭めることを優先した方が良い…ですよね?

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