2019年2月26日火曜日

ハイコンテクスト化への対抗策

オタク的な用語を検索すると、ピクシブ百科事典ニコニコ大百科がヒットすることがあります。
それぞれピクシブとニコニコ動画専用の百科事典です。
その記事数は膨大であり、管理には多大な労力が必要であることが伺えます。
しかし世の中にはwikipediaだってあるのに、どうしてわざわざ独自の百科事典を作ろうとするのでしょうか?
そこまでの労力を費やす価値があるのでしょうか?

自分はこの百科事典が、ハイコンテクストへの対抗策なのではないかと予想しています。
ピクシブもニコニコ動画も、その中で独自の文化が産まれ、外から見たらなんのことかさっぱり分からない事があります。
同じサイト内であっても、ジャンルが違えばもはや別世界なことだってあります。
このような状態を放置してしまうと、いわゆる内輪ネタで占められてしまいます。
これでは新規参入者にとってつまらないものになってしまい、そのサイトの成長が止まってしまいます。
かと言って、発展した文化を摘んでしまっては、そのサイトの特色も失われてしまいます。

そこで登場するのが、そのサイト独自の百科事典です。
ハイコンテクストの問題は、コンテクスト化が言語化されていないことにあります。
言語化されていないので、いわゆる空気を読む必要があり、それが新規参入者を阻むのです。
それが百科事典という形で文書化されれば、完全とはいきませんがコンテクストを短時間で理解することが可能になります。
どこぞには半年ROMれなんて言葉がありますが、そこまで待つ必要が無くなるのです。
それは百科事典を運営するだけの価値があるものだと判断されたのではないでしょうか。

これはハイコンテクスト化している集団全般に当てはまることです。
百科事典が唯一の解法だとは思いませんが、成長のためには何らかの対策が求められることでしょう。
もしも似たような問題を抱えているようであれば、何か参考になるかもしれません。

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