2011年7月21日木曜日

ボタンは押す?クリックする?

Microsoft日本語スタイルガイドによると、

「[ボタン名]ボタンをクリックしてください。」

という表現を使うように推奨されています。


…ですが本当にこれで良いのでしょうか?


「[ボタン名]ボタンを押してください。」

が正しいのではないでしょうか?

というのが本日の内容です。


本当にすごいこと」でも似たようなことを言いましたが、
ユーザーの敷居ハードルを下げる代わりに、
成長する可能性を阻害している表現ではないかと思うからです。

なぜならGUIのボタンを*押す*手段は、
クリック以外にもあるからです。

選択中であればエンターキーを押せば*押した*ことになりますし、
タッチパネルなら表示されたボタンをタッチしたことで*押した*ことになります。
ボタンによってはショートカットキーがあるかもしれません。

こんなことを考える可能性を、
無意識のうちに奪ってしまっていやしないでしょうか?

常識的に考えて、
ボタンはクリックするものではありません。
*押す*ものです。

クリックを手段、*押す*を目的だとすると、
手段だけ教えて目的を教えていないようなものです。
自分はそこに違和感を感じているのだと思います。

これは、自分だけでしょうか?



簡単に言いたいことをまとめ…いや、言い換えます。

これはユーザーインターフェースの理解を妨げる一端だと考えています。
GUIの各部品は、現実世界のメタファー(比喩)なのです。

コンピューター上にある部品を操作するための手段として、
マウス、キーボードのような各種操作デバイスがあるのです。

今後はより操作も多様化し、
複雑になっていくことでしょう。

それこそ、クリックという表現が古いものになるかもしれません。
(実際にそうなるかは別ですよ?)

だからこそ!
マニュアルの表現であっても!
本質を突いた表現にするべきではないでしょうか!?


…という理想論。


ながながとした長文を読んでいただき、
ありがとうございました。

追記:スマートフォンの場合はクリックではなくタップになるわけで、
    やっぱりメタファーとしての動詞で表現するべき…だよねぇ?

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