2013年8月1日木曜日

押下の歴史 その2

随分前の前回では、
押下の誕生についてお話ししました。

最近"押下"という言葉に触れてゲシュタルト崩壊を起こしそうになったので、
再度取り上げてみることにした次第です。

とりあえず"押下"の読み方ですけど、
「おうか」が主流のようです。(元々造語なので正しいという表現は避けました。)

そして意味についてですが、
キーボードのボタンを押し込む動作を指す名詞です。

その後キーボードのボタンをすぐに離すか離さないかは、
押下単体では表現できません。

「押下してすぐに離す」とか、
「押下し続ける」とか表現すれば正確ではないでしょうか。

使い方は主にマウスのクリックとの対比として使われているようですが、
1984年説が正しいのであればそこまで深い意味はなさそうです。

まあでも、クリックは"押す"と"離す"がセットの言葉なので、
対比する対象として適切なのは納得です。



ここまでが復習的なお話しで、
ここからが本題となります。

では最近の押下の使われ方を見てみると、
元が造語だけあってブレにブレている印象をうけます。

かなり適当な予測ですが、
以下のような派閥が居るように思えてなりません。

派閥マウスキーボード
押下は使わない派クリックする押す
押下を使う派クリックする押下する
逆転派押下する押す
両刀派押下する押下する
どれでもいい派クリックする、押下する押す、押下する
※マウスの列はマウスを使ってGUIのボタンを押す操作を指していると思ってください。

これらが入り乱れていて、
もうどこからツッコミを入れればいいのか分かりません。

自分が押下を使いたく無いのは、
言葉そのものが悪いからではないのです。

押下を使う人の解釈が玉虫色なのが悪いのです。

…もうこの勢いを止めることはできないのでしょうか?

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