2014年8月4日月曜日

コードの美しさを認知心理学で測定できないか

汚いソースコードを読むたびに、
どうしてこんな実装をしてしまったのかと半眼になってしまいます。

そしてソースコードの実装者がいれば文句のひとつも言うわけですが、
その指摘をどうにも理解してもらえないというところまでがパターン化しています。

ソースコードの美しさについては、
はるか昔から様々な議論が交わされてきました。

上級者の方には一定の共通認識があるようですが、
それは知識ではなく概念であるため、
下々の者がそれを理解するのは難しいです。
(努力だけで埋めるのが難しい何かがある的な意味で。)

ハンガリアン記法は、
システムハンガリアンという誤解のために復権は難しくなりました。

メトリクス測定はソースコードの汚さの断面を取得するのに成功しましたが、
変数やクラスなどの命名という部分にはほとんどメスが入りません。

コメントを付けるのにさえ意見は割れます。

もしかして、
コーディングの美しさは主観にしか宿らないのでしょうか。

 

しかしそこで考えました。

ソフトウェア工学に答えが無いなら、
別の学問にヒントは無いものかと。

そこで目をつけたのは認知心理学です。

AとBのソースコードを用意して、
どちらのソースコードがより早く理解できるかの統計を取るのです。

そうした実験結果を積み重ねることで、
客観的なソースコードの美しさを手に入れることができるのではないでしょうか。
(でも誰でも美しいソースコードが書けるわけではない)

 

こうしたデータが手に入れば、
既存のプログラミング言語の長所や短所だって分かります。

PHPerやCOBOLerに対して抱く思いの答えが得られるかもしれません。

そしてより美しいソースコードの記述を手助けするような、
新しいプログラミング言語が生まれるかもしれません。

 

…自分がそう考えたってことは、
もう誰かが思いついて研究を始めているんでしょうね。

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