2018年10月29日月曜日

オープンソースカンファレンス 2018 Tokyo/Fall に参加しました

先週MANABIYA #2に行ったばかりですが、気がついてしまったなら仕方がない。
オープンソースカンファレンスの1日目に行ってみることにしました。
ちょっとまだ疲れが抜けきっていないので、レポートはサクサク軽めに書きます。
物足りないって人が万が一いるようでしたら、次回は自分の目で確かめてみてください。


Linux Security(Kernel)の最新動向(2018版

カナダのバンクーバーで開かれた、Linux Security Summit 2018の概要を教えていただきました。
その業界の黄金聖闘士が揃ったイベントとのことで、知る人からみたら壮観とのこと。

とにかく今年はCPU関連の脆弱性の当たり年、SpectoreMeltdownは国内でも大騒ぎでした。
Linuxの世界でもそれは変わらず、色々と地道に対処されていたそうです。
色々と話されていたのですが、総評としては人が足りないとのこと。
ここらへんの人材は生えてくるものではないですからね。

後はBarklayPacketFilterは今後やってくるから、勉強した方が良いとのことでした。
名前はパケットフィルターなのに、もはやパケットフィルターじゃない…ってなんじゃそりゃ?

地域における児童を対象としたプログラミングを学習する場の構築とその取り組み

こどものミライという団体の活動についての発表でした。
子供も親もプログラミングの需要は高まっていてますが、勉強する場はあまりない…
2020年の義務教育とも、プログラミングスクールとも違う立場での活動とのことです。

形態としては地域密着型、スポンサーを探して継続的に子どもたちにプログラミングを学べる場を提供していこうという感じです。
初年度は助成金もあるそうなのですが、それでは2年目以降が続かない。
お金もそうですが、教える側も教わる側もやる気が続く仕組みを作らなければならない…
これは大変な取り組みです。
今は東京の大田区と埼玉の狭山市の2箇所で取り組んでいますが、ここで得たノウハウをパッケージ化して展開していきたいとのことでした。

業務時間で書いたパッチは誰のもの? OSS 活動にまつわる罠

サイボウズでは業務時間で書いたOSSのパッチについて、しっかりとしたポリシーを作成しました。
そのポリシーの紹介となります。

大雑把には現行法をそのまま適用すると、かなり企業側に権利が発生します。
しかしそれでは企業的にも開発者的にもよろしくない。
企業的になにがよろしくないのかというと、細かいところまで保守対象に入ってしまうのは逆に面倒なのです。
そこでかなり開発者側に権利が発生するようにポリシーを作成し、実際に運用しているとのことです。
具体的な内容については公開されているので、気になる人は確認してみると良いでしょう。
まったく同じとはいかないと思いますが、各企業の方もぜひ参考にしてみてください。

オープンソースでシングルサインオン(SSO)! 期待の成長株「Keycloak」は、王者「OpenAM」に取って代わるのか。

かもめエンジニアリングが扱っている、シングルサインオン(SSO)についての発表です。
セキュリティの強化、細かいアクセス制御、監査用のログ収集、色々と需要があるようです。

更新がないけど機能がたくさんのOpenAM、更新は活発だけど機能も少ないのがKeycloak。
でもKeycloakが今後シェアを伸ばすのは間違いないだろうとのこと。
しかし何で作られているかと思ったら、OpenAMもKeycloakもどちらもJavaでした。
いやでも企業向けと考えれば、その選択肢は別に間違いではないですね。
Oracleが暴走しない限りは、概ね予想通りにことが運ぶのではないでしょうか。

PowershellのExcelっぽい使い方を切り開く
プロジェクトを炎上させるフォーマット

あえて2本分まとめました。講演者が同じですし、総括としては大体同じだからです。
炎上プロジェクトではスクリプトを残すのはむしろ良くないので、ワンライナーで高速でデータを整理できるようにしようというのが前半、後半は自分がまとめる用のドキュメントの書き方でしょうか。

共通しているのは、それで炎上プロジェクトは救えないということです。
自分が生き残るために使うためのツールという位置づけです。
そしてさっさと転職しようという、毒にまみれた発表でした。
日本全体から見たら炎上プロジェクトは駆逐しなければならないのですが、個人でどうこうしようというレベルではないですね…

ここからはじめよう、Visual Studio Codeの基本の『キ』!

これは単純、Visual Studio Codeの超基本についての紹介です。
ほとんどがデモで、あっという間にライブチャットができる様子を見てきました。
はえ~手慣れてる。

開発環境としては、がらんどうの受け皿に拡張機能で好きなように機能を注ぎ込んでいくような印象を受けました。
何も入っていないからこそ、何にでもなれる。
…そんなツールですが、やっぱりMicrosoft製なのでAzureに強いようですね。
今後の開発環境は、似たような感じになっていくのでしょうか?

そうそう、その中でも遠隔ペアプログラミングの拡張機能は目を見張りました。
なかなか無償では見かけないので、もしかしたら教育的な現場でも使われているかも?

懇親会

N64Linuxすごすぎぃ!


こんなところでしょうか。

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