かつて漫画家の間には、
トキワ荘という優秀な漫画家を排出した聖地が存在しました。
確かもう取り壊されたと記憶していますが、
その伝説は今も伝説となって語り継がれています。
自分はたまに思うのです。
トキワ荘と同じことをもう一度再現できないかと。
そしてできることならば、
プログラマーでそれができないかと。
そう、プログラミングを極めたものが辿り着ける楽園、
「Programmer's Heaven」を。
まずは環境。
開発環境はおのおのの出資によって高度に抽象化されていて、
ソフトウェアの開発を阻害するものは何一つありません。
高速なインターネット回線、
防音の効いた個室、
保守が行き届いたバグ管理やバージョン管理…
あとはAmazonで注文したものを受け取っておいてくれる管理人、
優秀なテスターも必要ですし、
多少のマーケティングも必要でしょうか?
天国の維持には人だって必要なのです。
人が絡むので、
個人ではまず構築が不可能な環境だと思います。
でもそんな環境が、
楽園では当たり前のように手にはいります。
そしてソフトウェアの開発です。
住人は協力して開発を行うこともありますが、
企業よりも緩い結びつきで構成されています。
面白そうであれば協力し、
そうでなければ協力しない。
面白いものが無ければ、
自分で面白いものを作り出す。
世に放たれたソフトウェアは世界を変え、
その見返りの利益で天国を継続させる。
このあたりは、
昔の理化学研究所のイメージをさらに自由にしたものでしょうか。
そして天国は夢を与えます。
そこに行こうと足掻くものたちを生み出します。
その歩みこそ価値があるものであり、
次の天国へ至るものが登場するのです。
そんな世界の基準で自分の力量が及ばないのであれば、
自分はプログラマーを職とすることを辞め、
それでも天国を目指してプログラミングを続けるでしょう。
もしも自分が大成することがあれば、
そんな天国を作りたいです。
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